さて、今週は「官僚の責任」を読んだことから、「講師の責任」について考えてきました。(1)予定通りに講義を行う(2)自分の発言に責任を持つ(3)参加者の期待に応える、超える講義をする(4)言動を一致させる前回までに、(1)と(2)について書きました。今日は、(3)について書きます。参加者の期待に応える講義をすることは講師の責任です。さらに、その期待を超える講義をすると、どんなことが起こるのでしょうか?また、講演依頼をいただけます。逆にいえば、期待に応えられないと、もう声がかからなくなるということです。このあたりは、プロの世界ですからシビアです。他社セミナーや社内研修であれば、参加者だけでなく、主催者や担当者の期待に応え、さらに超えることも大切です。では、どうすれば参加者や主催者の期待に応えることができるのでしょうか?いくつか方法があります。
(1)参加者が何を期待しているのか知る(2)持っている知識やスキルをすべて出し切る(3)主催者の要望に応じて内容を変える(4)多くの参加者を集める(5)アンケートで高得点を獲得する(1)参加者が何を期待しているのか知るセミナー開始時に参加者に直接聞いてしまう方法です。これは、アイスブレイク代わりにもなりますし、参加動機を知るまたとない好機でもあります。ただし、人数が多すぎると、時間がかかり過ぎるという難点があります。全員聞けるのは、20人ぐらいまででしょう。それでも、30分ぐらいかかります。(2)持っている知識やスキルをすべて出し切る出し惜しみしないことです。テーマと少し外れた質問でも、答えられる内容であれば、自分の知識の範囲で答えましょう。他のセミナーにも参加してもらいたいと思い、「それは上級編でやります」と答える講師がいます。
集客的には素晴らしい行為なのですが、さりげなく講義の中で言わないと、いやらしく聞こえることがありますので、注意が必要です。簡単にその場で回答できることであれば、たとえ、上級編や別セミナーで扱うテーマでも答えた方が喜ばれます。
(3)主催者の要望に応じて内容を変えるセミナーでは事前の準備がモノをいいます。
あらかじめ、主催者の要望を確認して、要望に応じて内容をカスタマイズすると喜ばれます。
あらかじめ、決めた講義内容以外は、一切変更しませんという態度では、講演依頼は来ません。もちろん、全くできないことはできないと断ることが大切です。ただし、私の経験では、主催者の要望に応えることで講師としてのスキルは高まっていきます。積極的な担当者は、初めからどんどんリクエストを出してきます。その場合は、それに答えればいいだけです。リクエストがない場合でも、こちらから要望や意向を聞きだす姿勢が大切です。結果的に、担当者の期待に応えることになります。(4)多くの参加者を集めるセミナー会社などに講師として呼ばれた場合です。
集客の責任は、セミナー会社にありますが、名前などで集客できる講師は重宝されます。期待以上の集客があれば、担当者は間違いなく、また講演依頼してきます。
それが、そのまま担当者の期待を超えることなのです。
(5)アンケートで高得点を獲得するセミナー会社が講師を判断するのは、主に集客数とアンケートの評価です。
5点満点で4点以上は獲得することが目安になります。4点未満の項目は、真摯に受け止めて改善していきます。これが、次回セミナーの満足度アップにつながります。こうした地道は積み重ねが、あなたのプロ講師としての地位を不動なものにしていくのです。